ハナサケハートフルハーモニー!

この文の後ろに花畑がある、ということにしておいてください。

【アニメ感想】『けものフレンズ2』思ってたよりは悪くなかった。いいとも言えないが。

うーん、評価がボロクソだったからどれだけ見るに堪えない作品なのかと思って視聴したが、特に苦痛を感じることなく全話視聴してしまった。

まあ確かに、「えっ、こんな終わり方でいいの?」とか「結局この話を放送する意味あった?」とか「セルリアン弱すぎない?」とか「伏線回収どうしたの?」とか言いたいことを挙げたらキリがないけど、それは他のどんな作品でも多かれ少なかれ出るものだから、『けものフレンズ2』はこういう物語なのだと捉えておくに留めておいた方が、精神衛生上いい気がしている。先陣たちがレビューやSNSなんかで散々物議をかもしたわけだし、わざわざ僕がとやかく言う必要はない。

でもやっぱり、この作品を見ると『けものフレンズ』がどれだけ意趣を凝らした傑作だったか思い知らされるなあ。是非初代を視聴し直さねば。

 

どんなに実際のイルカの生態を無視されたとしても、バンドウイルカちゃんはかわいい!

 

 

けものフレンズ2 (1) (角川コミックス・エース)

けものフレンズ2 (1) (角川コミックス・エース)

 

↑むしろ個人的に気になるのが、やたら評価が高いコミック版のほうだったり。

 

鶏むね肉は神の食材である

今週のお題「いい肉」

筋トレを習慣化させると、鶏むね肉に対する評価が一変する。牛肉豚肉鶏ももに比べて地味な存在の鶏むね肉。コンビニにサラダチキンとして必ず置かれるほど地位を回復したとはいえども、健康に気を使う人でもない限りチョイスされることはほとんどない。何せあの味ときたら!脂身が全くないパサパサモサモサした食感!これはコンビニのチキンエキスに浸されたサラダチキンでも拭えない感覚だ。ハーブ味でもカレー味でも埋め味でもレモン味でも、どうしてもつきまってくるモッサリ感。誰がこんなイケてない食べ物を買うんだ?修行僧か?

ところがコイツの評価は、トレーニーになってから激変する。あの完璧な栄養成分を見よ!タンパク質20g強も入っている!(ドーン!)、糖質、脂質はほぼ0!(ドドーン!)こんな完璧で調和がとれた栄養バランス、他にはノンプレーバープロテインでしかお目にかかれない。サラダチキン、鶏むね肉は神の食材である。異論は認めない。でもモサモサ感は変わらない?ノンノン。これはトレーニーにならないと分からないが、筋トレを習慣化させてくると、自然と食材に対する意識が変わり、タンパク質が多いもの、脂質が少ないもの、魚、野菜や海藻などビタミンやミネラルが豊富なものへの希求が強まる。この段階になると、鶏むね肉のあのパサパサ感がイイ!ってなるのだ。世間一般の人が好き好んで食べないような、硬派な味のものほど栄養価が高いことを身体が覚えていくのだ。そうなれば、サラダチキンはトンテキになり、塩むすびは家系ラーメンになり、サラダはマッシュポテトになる。これらすべては神々の食材だ*1

君も、神々の食材を欲するカラダに、改造したくはないか?*2

www.goldsgym.jp

*1:ここまで言ってもサラダチキンはやっぱりちょっと……と思ったそこのアナタ!入門用にファミリマートの「お母さん食堂」、グリルチキンをオススメする。あれはうますぎる。サラダチキンとは思えないうまさなので、是非お試しあれ。

*2:でもたまには魚のことも食べてやってほしい。

【読書感想】『すばらしい新世界』幸福を提供できない社会と、アウトサイダーについて

すばらしい新世界』で描かれるのは、読書や文学、科学、宗教以外の娯楽が提供される社会。独りでいることはありえず、みんなで行動することが当たり前の社会。一夫一妻制の結婚はあり得ず、全ての女性と性的関係を結ぶ、女性をみんなでシェアする社会。このように聞くとよさそうな社会に見えるかもしれないが、よく考えると完璧とは言えない。

まさに読書や文学、宗教などを好む人にとっては地獄だし、独りでいたい人には生きづらい。処女や一途を求める人には不潔でたまらない。でもそういう文句が出ないように、出生時から徹底的な洗脳と刷り込みがされるのなら、確かに社会に文句を言う人はいなくなるのだろう。

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【アニメ感想】『舟を編む』/僕の中の大辞林の価値がうなぎのぼり

辞書の見方が大きく変わった。

 

辞書なんて、値段は高いしかさばるし重いし威圧感あるしで、なんか親しみが持てなかった本だった。中を見ても、用語の解説がズラリと並ぶだけ。こんなの何が面白いんだと思っていたし、今でもあまり面白いとは思えない。

ただ、この『舟を編む』は、辞書を作ることの気の遠さ、飽くなき言葉への執着を見せつけてくる。そんなの見せられたら、辞書のことをバカにはできないじゃないか。辞書には、関わった人ひとりひとりが何かしらの執念を込めている。その執念は混じりあい、固まることで分厚いページを作っているのだ。

試しに家にあった『大辞林 第3版』のあとがきを見ると、関わった人は30人以上いる。編者の松村明さんは、松本先生のように編集作業の途中で亡くなられたようだ。これはいけない。松本先生の生きざまと松村さんが僕の中で重なるのが分かった。こうなってしまったら、大辞林に惚れ込むしかない。大辞林は現在第4版まで出版されているが、第5版は出るのだろうか。ネットで用語検索することが今後ますます当たり前になってくるであろう未来では、紙の辞書の価値は相対的に下がるのは間違いない。でも、編集者の魂の用例採集、選定作業の結実は、やはり紙の辞書というかたちで見たい。見続けたい。

僕も『大辞林 第3版』を誰かに譲り、第4版を新品で買おうと思う。いつになるかは分からないけれど、必ず。

 

どうか、紙の辞書がこれからも末永く世に出版され続けますように……

 

茫洋

茫洋

 

 

Kindleで「読書」するのは難しい

Kindleのうまい使い方がよく分からない。

 

3年前、僕はKindleを購入した。購入の目的は、買うたびにかさばり、処分がおっくうになる紙の本とオサラバできる可能性に惹かれたことがひとつ。もうひとつは、外出先で本を読む際、Kindleひとつあればそこから好きな本を選ぶことができるという、本を複数冊持っていかなくてもいいというところに魅力を感じたのが理由だ。

 

購入して最初の時期は、Kindleで本やマンガを読むようにした。欲しい本をダウンロード。購入すれば即ダウンロードですぐ読める。このスピード感は素晴らしかった。そして副次的な恩恵として(むしろこっちが本命?)、えっちい本やマンガも気兼ねなくダウンロードできるのだ!おかげ様で、普通の本やマンガよりえっちい本の方が多くなったものだ。仕方ない。男子だもん。

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