ハナサケハートフルハーモニー!

この文の後ろに花畑がある、ということにしておいてください。

【読書感想】『BEATLESS』AIと双方向のコミュニケーションはできるのか

www.yume-ututu.work

 

ヒトヒラさんのこの記事を見て、興味が出て僕も文庫版で読みました。面白かったので感想を書きます。

 

AIと人間は両想いになることはできるのだろうか?この本を読み終わった際、そう思わずにはいられなかった。

 

作中で度々出てくる「アナログハック」という概念。簡単に説明するのが難しいが、アンドロイドを見た人間は、それが人だとは見分けがつかないから人間を相手にしていると錯覚する。アンドロイド側は自分が人間であるように見せかける言動を取り、信用を得る。そしてアンドロイド側はその信用をもって、人間を誘導したり、好意を持たせるのだ。

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【読書感想】『ユービック』万人向けのSFサスペンスミステリー

SFの舞台にサスペンスとミステリーをぶち込んだ作品。ジョーたちが人間爆弾を月で食らってからが本番。ひとりひとり消えていく仲間たち、時間がめまぐるしく逆行していく世界、読者が認識していたことがひっくり返る*1。楽しめました。

でも結局、ユービックってどうやって作られたんですかね?〇〇が作ったんだろうけど、どうやって材料を用意したのだろうか?そもそも〇〇〇〇で製造できるのか疑問。僕が読み落としているようでしたら、誰かページ数とかで教えてくださいませ……

本の帯にフリップ・K・ディック総選挙第1位*2と書かれていましたが、確かに安定した面白さで万人向きの印象があったので、そういう意味では1位になったのは納得しました。

他のディック作品も漁ってみたいですね。今度はキワモノで。

 

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)

 

 

 

 

*1:死んだのは〇〇〇〇〇じゃなくて、〇〇〇とかだったなんて!

*2:SFマガジン2014年10月号掲載

僕はなぜスマホを使わないのか。

fujipon.hatenablog.com

fujiponさんのこの記事を読んで、やはり二十代でスマホをヘビーに使っていないのは異例なのかなと思ったので、僕のスマホ事情についてまとめておきます。

 

僕は二十代半ばだが、スマホはほとんど使わない。仕事でもプライベートでも連絡が入ることがかなり少ないので、電源をオフにしている時間帯が一日の大半を占める。スマホを使う時だけ電源を入れ、使い終わったら電源を切る。こんなスマホの使い方をしている二十代は、実際に観測した範囲内では僕ぐらいしかいない。実際、全国的にもレアケースだと思う。

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【読書感想】『ニューロマンサー』内容を理解しようと思ってはいけない。サイバーパンクを感じればそれいい。

「内容はよく分からないけど、これはすごい小説だ」

これが、読了後まず真っ先に浮かんだ感想だ。

ニューロマンサー』は、ネビュラ賞ヒューゴー賞フィリップ・K・ディック記念賞、SFクロニクル誌読者賞、ディトマー賞と五冠を達成したものすごい怪物作品で、サイバーパンクの始まりを築いたと言われる。

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【アニメ感想】『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』もう少しうまい物語にできなかったのかと思うも、ガルパンという素材が優秀なので問題なくガルパンおじさんになりました。

 

 

 先に最終章第1話の感想をまとめると、「なんでこんな物語にしたのか疑問だけど、ガルパンという素材が優秀なので楽しく見れた」。

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1日でサードプレイスを作る方法

サードプレイスという言葉をよく耳にするようになった。職場や家庭以外の第三の居場所をつくりましょう、というものだ。その目的は、単純に言ってしまえば孤立無援を避けるためだろう。

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AIに精神を搭載する前に

2019/10/26(土)

会社の研修で知ったのだが、ジョン・サールという人物が、「強いAIとは、機械でありながら、精神や意識を持ったAIである」だと定義しているらしい。

AIに、人間と同じような感情や思考能力を宿すことは、AI開発の最終ゴールの1つであるということは研究者でなくても察しがつく。

僕は未だにデパートや携帯電話ショップに置かれているペッパー君とはコミュニケーション(と言ってもいいのだろうか…)を図ったことはない。

その原因は、ペッパー君はロボットであるにもかかわらず、人間の方に目を向けてくるあの動作にある。

機械の顔が僕に向いてくるというのが、とてもむずがゆく感じるのだ。その理由はよく分からないけど。ただ単にペッパー君の存在になれていないだけな気もする。

脱線したので本題に戻ろう。

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