ランタナはなにを信ず

読書感想と、ライトな社会系の雑記と、なにか

文はライトな本なのに、どの言葉も「重い」/小池一夫『ふりまわされない。』『「孤独」が人を育てる』

 

 

 

 

 

ツイッターでも精力的に活動している小池一夫さん。

彼のつぶやきは、人生に役立つものばかりである。

 

この2冊は、そんな小池氏のツイッターの発言を主にまとめたものだ。

なので、買うかどうかの判断は、氏のツイッターを見て判断するのがいい。

気に入ったのなら、この本は間違いなく買いだ。

小池氏のファンが主に買うのだろうが、これは万人が読むべき本だと思っている。

なぜかというと、とても読みやすいのに一文一文が人生の確信をつくものばかりだからだ。

自己啓発本があふれる中、この2冊は確実にトップクラスの出来に入ると確信している。

親しみやすさを感じる文章で好感が持て、内容は短く単純。そんなに難しいことは書かれていない*1。本自体も数時間もあれば読み切れるあっさりさを持っていながら、どの言葉もずっしりと心に来る。これが御年80で年を「重ねて」いった人の言葉の重みなのだろうか。どれも今すぐ使いたいものばかりだ。

私なんか、大事そうな箇所をマークしていったら、2冊ともマーカーだらけになってしまった。自己啓発本でこんなことになったのはアドラー心理学以来だ。

 

この2冊、私はアドラー心理学と自然に比較することがよくあったのだが、両者には通じるところが結構多い。『嫌われる勇気』が極端な論理でダメだったという人は、こちらの2冊に手を出すと幸せになれるかもしれない。

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

これらの本を私なりに一言でいうなら、「軽くて重い」だ。

そんなパラドキシカルな小池氏の著作であった。

 

「自分の親や教師や上司の感情の都合に振り回されない」と悟るのは、早ければ早いほうがいい。世の中には、自分の感情の都合で態度を変えるものは大勢いて、それは自分の責任ではない。それによって自分は振り回されないのだ、と気付くのに早過ぎるということはない。『ふりまわされない。』(p155)

 

時間は使え、時間に使われるな。一日が薄い一枚の紙だとしたら、一生は一冊の本だ。時間を空費して、空白だらけの本を作ってはいけない『「孤独」が人を育てる』(p106) 

 

*1:実行するのは別だろうが