資格を取得する人は例外なくすごい人だ
会社内で配信されるメールマガジンに、今月の資格取得者を載せる部分がある。
僕はIT系の会社に勤めているので、そこにはLPICとかCCNPとかITILとか情報資格者なんたらとか、そういうネットワーク系の資格を取った人が公開されるわけだ。
これを見る度、名前が載っている人たちを尊敬する。
なぜって、資格所得を目指すということは、アフターファイブや通勤時間、休日を使い、何カ月もかけて勉強するということだから。
ネットフリックスを見てダラダラしたり、昼間から憂さ晴らしのビールを飲むのを我慢して、ひたすら問題集とにらめっこしてヒイコラ言いながら励むわけである。
これってものすごいことじゃないか?
僕にはできないことだ。
アフターファイブは真っ先にジムへ駆け込んで筋トレをするし、電車の中では来月まではニーチェを読んで頭の中を「?」だらけにすると決めている。
休日は散歩して読書して筋トレしてゆるキャン△観たらいつの間にか終わっているので、資格のしの字もない。
こんなことを職場の同僚に話しても、別に非難されたり「ちょっとは勉強しといた方が…」というような控えめなお説教を賜ることもない(心の中ではボロカスに言われている可能性もあるが)。
僕は資格所得に時間を割く気は一切ない。
それよりは、一日中ブラブラして贅沢な時間の浪費に勤しむことに鋭意努力している。
こんな偉そうなことを言っている割には、会社員という働き方にしがみつくしかない僕だが、いつでも窓際族の心意気を忘れないようにしているのだ。
臆病者なので繰り返し念を押すが、資格を取得しようと頑張る人をバカにするつもりは一切ないし、むしろ心からやりたくないことを我慢してちゃんと勉強して資格を取るという行為の偉大さに感心するばかりなのだ。
だから今月も、メールマガジンを見て心の「いいね!」ボタンを押し、些細なエールを送らせていただく。