ハロウィンで思い出す少年時代
2019/10/26(土)
自宅から自転車で約15分のところにあるS駅。
その周辺では、仮装をした子どもたちがそこかしこで歩いていた。
時期的にハロウィンパーティーなのは明白だ。
気づけば商店街店もハロウィン仕様になっている。
内装がハロウィン仕様になっていたり、ハロウィンにちなんだ商品を販売していたり、こうもりやクモの飾りつけを外でしていたり……と、ちょっとした非日常空間が半径700m以内で展開されていた。
子どもたちは両親に連れられて歩いていたり、店員にお菓子をねだっていたり、友だちと仮装衣装の見せ合いっこをしていた。
こういった光景を見ていく中で、僕は自分の過去を思い出す。
思えば子どもの頃はハロウィンにちなんだイベントには参加していなかった。
せいぜい小学校の英会話教室で、ハロウィンにちなんだお勉強をしていたくらいしか思い出せない。
そもそも我が家は、欧米の行事にはあまり関心がなかったように思う。
七五三や正月、節分といった日にはそれぞれの行事をやってきたが、クリスマスツリーを飾ったり、今日のようにハロウィンで仮装したりといったことはやった記憶がない(サンタクロースは例外でプレゼントが来ていた)。
和洋折衷が極まった平成の家庭で、欧米から輸入されたメジャーイベントに関心が薄いというのは、そうそうなかったのではないだろうか。
僕が日本人の本より欧米人の書いた本の方が好きなのは、日本の有名人より欧米の有名人に憧れを抱くのは、日本史より世界史が好きなのは、和食より洋食が好きだったのは(ここは過去形!)、こういった経験の反動もあるのだと思う。20%くらいは。
せっかくだから20年越しのハロウィン気分を味わおうかとも考えたが、甘いお菓子やカボチャはそんなに好きじゃないので、この場のハロウィンの空気感だけ味わうことにしたのだった。