ハナサケハートフルハーモニー!

この文の後ろに花畑がある、ということにしておいてください。

1日でサードプレイスを作る方法

サードプレイスという言葉をよく耳にするようになった。職場や家庭以外の第三の居場所をつくりましょう、というものだ。その目的は、単純に言ってしまえば孤立無援を避けるためだろう。

確かに人はひとりでは生きていけないのかもしれない。完全に孤立してしまえば生きづらさを抱えることは必至だ。だが、生来人間嫌いの節があったり、人と付き合うのが死ぬほどめんどくさい人には酷な方法だ。知らない人と話しかけて、特に興味のないことを話して、自分が言いたいことも言えなくて……ああ、想像するだけでツライ。サードプレイスづくりで寿命や健康をそこなってしまう。ということで生身の人と関係を築くことなくサードプレイスを作れるかを考えた結果、居場所はリアルでなく空想の場でも作れるのではないかという仮説が立った。具体的に言えば、ゲームやマンガ、アニメなどの別世界に没入して、疑似的なサードプレイスを体感してしまうというものだ。かの名作『夜と霧』でも、彼女が生きていなくたって深い愛があればそれでいいんだぜベイベーと言っているし、我々日本人は大昔から擬人化で命なきものを生きていると見なすという離れ業をやってのけているじゃないか。このジャパニーズパワーを使えば、マンガの世界やゲームの世界を脳内に描き出し、五感を駆使してありもしない風を、匂いを、ヒロインの笑顔を、思い浮かべることができる。もうこれで立派なサードプレイスだ。しかもこの方法は自宅でできる。出かける必要はない。アマゾンで即座に補充・チェンジ可能。ひとりでできるのでどんな想像、妄想も働かせることができる。サードプレイスづくりはSNSやブログでも一見できそうだが、これらは現実とバーチャルの狭間という位置づけなので、どこか中途半端であり、持続的は居場所を作ることは難しいと思う。ましてや僕のような無名ブロガーがネットでリアルのような居場所を作れるかと考えると……さもありなん。というわけで、今日から僕のサードプレイスは『ARIA』と『ヨコハマ買い出し紀行』に決定した。次点は『ゆるキャン△』と『ハクメイとミコチ』。なんと、一気にサードプレイスどころかシックスプレイスになった!僕がゴミ屋敷でハエにたかれれながら腐臭をまき散らして死んでいたとしても、「アイツはサードプレイスでサードの人生を送っているんだよ…」と思い出していただけると幸いです。