ハナサケハートフルハーモニー!

この文の後ろに花畑がある、ということにしておいてください。

僕はなぜスマホを使わないのか。

fujipon.hatenablog.com

fujiponさんのこの記事を読んで、やはり二十代でスマホをヘビーに使っていないのは異例なのかなと思ったので、僕のスマホ事情についてまとめておきます。

 

僕は二十代半ばだが、スマホはほとんど使わない。仕事でもプライベートでも連絡が入ることがかなり少ないので、電源をオフにしている時間帯が一日の大半を占める。スマホを使う時だけ電源を入れ、使い終わったら電源を切る。こんなスマホの使い方をしている二十代は、実際に観測した範囲内では僕ぐらいしかいない。実際、全国的にもレアケースだと思う。

スマホの起動時間より、パソコンの起動時間の方が何倍も長い。ちょっとアマゾン見たい時も、ブログの下書き書きたいという時も、あの動画みたいなーという時も、家に帰ってパソコンの電源を入れて行う習慣が身についている。動画見るのはともかく、ちょっとした検索くらいなら外出先でスマホを取り出した方が議論の余地なく早いのに、そうしようと思えない。これはスマホ嫌悪の感情なのか?進み過ぎた(と自分で思い込んでいる)IT化へのささやかな抵抗なのか?

 

僕は高校生まではガラケーで、大学生からスマホを持ちはじめた。大学生の時はスマホを大分高頻度で使用していた。主にツイッターとLINE用だった。

ツイッターでは、自分からメンションを飛ばして知らない人に話しかけてフォローバックをもらい、そろそろフォロー外してもばれないだろうというところでこっそりフォローを外す。この手法を繰り返すのと、フォローしてくれた人全員フォローバックする系アカウントも狙うことで、フォロワー1000人越え+フォロー<フォロワー数という俺発言権結構強いんだぜアピールをして自己陶酔していた。それを2年くらい続け、ある日突然こんなことをしている無意味さ、ツイッターをする際にどうしても付きまとう虚無感から逃れるため、アカウントを消した。

LINEでは、大学の友人たちと連絡を取ることに使っていた。しかし僕はLINEのグループに入るだけでも消耗するタチであるらしく、他の人が自分に興味のない話題で盛り上がっていたり、他の人の話をしているのを見るだけで、自分が除け者にされているような被害妄想に囚われていた。今はそこまでひどい意識を持つことはなくなったが、グループの通知は入れないようにしている。

 

こうして振り返ると、大学時代でツイッターとLINEでしくじっていることが僕のスマホに対する評価を著しく下げているように思う。加えて、今は街中でスマホを操作する人を見ると、「こいつらはスマホの奴隷だ」と意識高い見下し思想が自動的に浮かぶようになってしまっている始末だ。スマホを操作すると、その間はゾンビになってしまうと心のどこかで思い込んでいるのだろう。

でも、本当にネット依存、スマホ依存に陥ってしまうよりはマシだ。やめたいのにやめられない状態というのは、膨大な時間が奪われ続けるし、依存中は大きな後悔や罪悪感、自己否定の感情が嵐のごとく渦巻く。下手をしたらそのまま深淵の渦まで飛ばされかねない。

僕はスマホを使わない賢い人間なんだアピールは、嵐に再び巻き込まれないようにする僕なりの不器用すぎる防衛策なのかもしれない。ならば、こういった感情をちゃんと心の奥底にしまっておいて、外に出さないようにする。どうしても我慢できないなら、インターネットという大きなトイレに流してしまえばいい(とか言いながらこの記事は残すんですけどね)。

 

以上、時代に取り残されたこの二十代を、笑ってやってください。