ハナサケハートフルハーモニー!

この文の後ろに花畑がある、ということにしておいてください。

文はライトな本なのに、どの言葉も「重い」/小池一夫『ふりまわされない。』『「孤独」が人を育てる』

 

 

 

 

 

ツイッターでも精力的に活動している小池一夫さん。

彼のつぶやきは、人生に役立つものばかりである。

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自分のコア・パーソナル・プロジェクトを考えてみた

 

内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)

内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)

 

 

この本の中に気になる部分があった。

 

ざっくり言うと、大人しい内向型の人でも自分にとって非常に重要度が高い事柄(趣味や関心のあることを思い浮かべてくれると分かりやすい)に関わると、自分の特性を突き抜けて行動することができる(このような環境を「コア・パーソナル・プロジェクト」と呼ぶ)ということらしい。

 

そして、このコア・パーソナル・プロジェクトを見つけるための方法がこの3つだ。

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【読書感想】抽象の世界へようこそ/清水幾太郎『論文の書き方』

この本、実用書というよりは著者一個人の経験や考えをまとめたものになっているので、論文を書く具体的な方法がわんさか書いてあるわけではない*1。そこだけは注意してほしい。

 

著者の清水幾太郎は、昭和の時代を生きてた人で、社会学者だった……らしい。

私自身、この本で初めて名前を知ったので、詳細なことはよく知らない。

ウィキペディアを張ってやり過ごすとしよう。

*1:新書に実用書としての側面を求める人はそうそういないだろうが

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【読書感想(前編)】結婚よりもカネ!自由!/Rootport『失敗すれば即終了!日本の若者がとるべき生存戦略』

rootport.hateblo.jp

 

※著者のブログ。「冗語」カテゴリーにて豊富な事例やデータを使い、世の中を斬っている記事が多い。

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【読書感想】やっぱり環境がものをいう/池上彰、佐藤優『僕らが毎日やっている最強の読み方』

 

 新聞の活用法、おすすめの雑誌やニュースサイト、ネットの活用法、本の読み方選び方、中学高校の教科の勉強についてと、何かを勉強したくてうずうずしてるけどどうすればいいんだという人向けの本。目から鱗な方法はないが、基礎をガッチリ押さえてる手堅い指南書という印象。

 

 

特に3章に記載されたネットやSNSを使う上での注意点は、現代人には刺さりまくるだろう。ここだけは立ち読みでも内容把握しておくべきだと思う。ネットこそが至上の情報収集ツールだと信奉している人は特に。

 

 

ネットって、自分みたいな怠惰をこよなく愛する人間にとって最高の娯楽ツールだ。だからこの本に書いてある通り、ネットサーフィンしてやたら時間潰したり、プリズム効果で思想が凝り固まったりっていうデメリットの方を多く享受しているだろう。

現代人はネットに振り回されっぱなしなのである。技術進歩に人間の脳が追い付いていない。そういう自覚がない人にネットを与えても、有効には使えまい。

 

 

ところで、池上彰佐藤優のスケジュールがこの本に載っていたのだが、両者とも相当なハードスケジュールを毎日こなしてるようだ。彼らにとっては、これくらいしないと仕事にならないからこうなってるのだろうが。やはりこれだけのスケジュールをこなせるのは、置かれた環境がそうさせているのだと思う。後は仕事自体を楽しんでいるのだろう。彼らは、新しい知識を手にすることに喜びを感じていることを言及していた。

 

 

ここまで何かに打ち込んでいるようなスケジュールを見せられると、ここまでして働く人生は嫌だなあという感想が出てくる。自分の今の環境は、とてものんびりとしたものだ。彼らのようにここまで激務になることはないだろうが、いずれ働くことになればこの生活も終わりを迎えるのだろう……

 

 

胸が苦しい。